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おにぎり専門キッチンカーを前に並んだ田中翔大さん(右)と藤原直己さん=2024年12月11日、大阪市中央区、吉川喬撮影

 「大阪の米はうまい」を伝えようと、若手の新米農家が、おにぎり専門キッチンカーを立ち上げた。継ぐ気はなかった農業。だけど、あることがきっかけで父が作った米のおいしさに気付かされ、今は一緒に農業に就いた仲間らと、地域の活性化や若者が活躍する場づくりも夢見ている。

 キッチンカーは堺市美原区の兼業農家、田中翔大さん(31)らが昨年12月から始めた。「自家製米おにぎり 日野出」と掲げ、大阪府内各地で月20日ほど営業する。

 おにぎりに使う米は、自分たちが育てたヒノヒカリ。大きさはよく見る一般的なおにぎりの1.5倍で、具は10種類ぐらい。サバにマヨネーズとバジルを絡めた「サバマヨ」(税込み400円)や、めんたいこに細かく刻んだゆずの皮を混ぜた「柚子(ゆず)明太子(めんたいこ)」(同350円)が人気だ。

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「自家製米おにぎり 日野出」のおにぎり。自慢のヒノヒカリを使っている=2024年12月11日、大阪市中央区、吉川喬撮影

「ここの米がいいんだ」

 きっかけは、同じく兼業農家…

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